大学の講師として

2023年11月29日

中部大学で学生の皆さんに講義をさせていただきました。講義のテーマは「国際ジェンダー論」、日本と世界のジェンダーギャップ指数を比較して講義内容を組み立てました。講義は90分間ですので、パワーポイントでスクリーンに映像を映しながら、話を進めるという形で行いました。「日本のジェンダーギャップ指数をあげるために」とし、新しい資料も組み入れて新たにパワポを作り直しました。

 

日本のジェンダーギャップ指数は、146か国中125位です。世界第1位はアイスランドで14年間第1位です。日本は教育47位、健康59位と比較的高いのですが、経済参画が123位、政治参画は138位と低くなっています。これは経済参画では労働参加率がパートが多く、賃金が平等ではなく女性が低いこと、管理職・経営者も女性の比率が低く、男女格差が大きいことが理由です。

 

日本の政治はほとんどが男性で、女性議員が少なく、現在の岸田政権でも大臣は女性が参画しましたが、副大臣・政務官は一人しかいないのが現状です。フランス議会はマクロン大統領の意向で、国会議員の立候補者を男性・女性を同数にしないと政党助成金がカットされるそうです。それで男性議員51%、女性議員49%とほぼ同数の国会議員が在籍しています。

 

政治参画が遅れている日本で、もっと女性議員を増やすために、これまでの経験を本にし次の世代につなげようと思っていること、議員を目指す女性のために研修を行って選挙で女性議員を増やしたことなど、自分が活動してきたことを学生の皆さんに紹介しました。さらに普段の生活は全て政治とつながっているので、選挙があったら投票に行ってほしい、それは国の発展の為と話しました。

 

最後に男性・女性それぞれの良さを認め合い、お互いに協力していくことで平等の社会ができ、ジェンダーギャップ指数をあげていくことが出来るのではないかと講義を終えました。終わった後、一人の女子学生が「女性は出産があるので会社役員とか無理だと思っていました。でもお話を聞いて、がんばってみようと思います。」と言ってくれました。少しはお役に立てたのかなと思います。